日本女性の「おつきあい」と中国人女性の苦悩

 滋賀県長浜市の幼稚園児二人が殺害された事件で、殺人などの疑いで逮捕された主婦、鄭永善容疑者(34)が長浜署捜査本部の調べに対し「自分も仲間外れにされていると感じ、周囲や地域になじめなかった」と供述していることが十九日、分かった。しかし、これまで鄭容疑者親子と周囲の間に目立ったトラブルの情報はなく、捜査本部は鄭容疑者が長期間、自分と長女(5つ)が周囲から孤立しているとの思いを一方的に募らせ、犯行に及んだとみている。

 悲しい事件が起きた。一人の女性の凶行により、二人の子供の命が失われた。ある日突然我が子を喪った親御さんの胸中、想像に余りある。

 なぜこんな事件が起こったのだろうか。全く根拠なしに自分の想像で書くけれども、これはもしかすると日本人女性に特有の'友達'関係に中国人女性がなじめなかった、からではないか。

 自分は男だから女性の世界はよくわからんけど、女性の友人関係は表向き和気藹々(わきあいあい)としているようで裏ではどろどろしているもんらしい。ねちっこいというかなんというか。学生時代には女っておっそろしいなーと感じることがよくあった。

 女性特有のドロッとした人間関係、その幼稚園児を持つママさんバージョンがいわゆる「おつきあい」というやつ。それに苦労されたお母さんが発行されていたメルマガが幼稚園の母たちであるが、ざっと見てみたけれど、なんというか、大変だなぁと。

 もちろんこれが全国どこでも普遍的に起こっているものであるというわけでもないし、今回の事件が起こった幼稚園でもあったと断定するものでもない。ただ、もしこのような「おつきあい」がこの幼稚園に通う子供のお母さんたちの間でもあったとすると、日本人の女性でさえ辟易とする「おつきあい」、中国人である容疑者がすんなりととけこめるものであったのかどうか。「自分も仲間外れにされていると感じ、周囲や地域になじめなかった」と供述する容疑者の気持ちも理解できなくはないのだ。

今回の事件の要因がここにあるとするならば、人を殺めてしまった中国人女性にとっても、周りのお母さんたちにとっても、大変に不幸なことであると思う。ただ、本当に要因がこれだとすると、今回のような悲惨な事件はどうやったら二度と起きないようにできるのだろうか・・・